横浜中区にある映画館「ジャックアンドベティ」に行ってまりました。
映画館「ジャックアンドベティ」について
シネマ ジャックアンドベティは横浜中区の若葉町にある映画館です。最寄りの駅は京急の黄金町ですね。
黄金町といえば、戦後、青線(非合法で売春が行われているエリアのこと)地域として発展し、その後もその独特な違法売春店舗(”ちょんの間”と呼ばれる)が立ち並ぶ風俗街となりました。
しかし、2005年の警察による一斉摘発により、違法行為は駆逐されたものの、街は人のいないゴーストタウンになってしまいます。
しかしながら、その後、街を復興するプロジェクトの後押しもあり、再び街は活力を取り戻しつつあります。最近はアートの街としても有名になってきました。
街のあちこちに昭和の懐かしさを感じさせる店や建物が数多く残っており、なかなかノスタルジックな気持ちになる地域ですね。
そんな黄金町で、1952年に「「横浜名画座」として開館し、長く横浜市民から愛されてきた本映画館。
興行不振のなかで周りの映画館がどんどん消えてゆくなかでも、根強い映画ファンの声に支えられて営業を続けてきました。1991年には、名称も現在の「シネマ・ジャック&ベティ」に変更され、今年で25周年とのことです。
館内の様子
館内の雰囲気はとても独特で、何か懐かしい感じがしますね。
以下はチケット売り場のあたり。
映画のパンフレットや、映画館のグッズが販売されています。
入り口のあたりには懐かしい映画のポスターが。「肉体の門」のポスターが官能的ですね❤️❤️。
映画館には2つのスクリーン「ジャック」と「ベティ」があります。こちらは、今回、僕はこちらの「ベティ」にて映画を鑑賞しました。
館内では美味しいパン(亀屋パン)などの軽食やドリンクが買えます。この日のパンはこのヤサイコロッケで最後のようでした。鑑賞前にかぶりつきます。とても美味しかった(お腹すいてましたしね…!)。缶ハイボールといっしょにいただきました。
鑑賞した映画「暁闇」について
本日、鑑賞した映画は「暁闇」。若き25歳の阿部はりかさんが監督を務めた2019年製作の作品です。
若手作家の登竜門「MOOSIC LAB 2018」長編部門で準グランプリと男優賞を受賞した青春映画です。
主演は中尾有伽、青木柚、越後はる香の3人でした。
劇中の音楽はLOWPOPLTD.が担当。日本人のソロ・プロジェクトとのこと。
1時間ほどの短編映画でしたが、3人の学生の揺れ動く心情と行動が映像と音楽のコラボレーションによって緻密に描き出されており、とても興味深く拝見しました!
本日は最終日ということもあって、映画の終了後に、監督の阿部はりかさんからの挨拶もありました。若干25歳ということで、僕からみると可愛いらしい女の子なんですが、話を聞いてみると、落ち着きもあるし、頼もしさも感じられる素敵な方でした。世界を視野に入れた作品をどんどん作っていって欲しいです。今後の活躍が期待されますね。
「暁闇」は映画館での公開は今回で終了とのこと。今後は U-NEXT で配信されるそうです(31日間無料体験実施中!)。
ショッピングセンターにあるシネコンや、大掛かりな4DXの演出も良いですが、ジャックアンドベティのような小さい映画館でじっくりと映画を堪能するのももまた違った趣があってとても良いものです。
最後に近くを流れる大岡川の写真を一枚。
桜の季節が待ち遠しいですね。