僕、けっこう仕事には自信あるんです。なんでもまかせてください!
頼もしいね。でも、君みたいな調子いいやつは必ず失敗するいくつかのことがあるんだ。今から忠告しておくよ。
この記事では、必ず若手社員が直面し、失敗する3つのことについて説明します。
本記事の対象は以下の方を対象としています。
- 新入社員
- 2〜30代の若手サラリーマン(リーダークラスを含む)
- 就職を控えた高校生や大学生
この記事では仕事で絶対にしてはいけない3つのことを取り上げて行きます。
その3つとは何でしょうか。
僕が思う、仕事でしてはいけないこと「ベスト3」は以下です(もちろん窃盗とか、暴力などは除きます)。
- 嘘をつくこと
- 所属チームのルールを守らないこと
- 自分は悪くないという発言
一つずつ説明して行きましょう。
Contents
嘘をつくこと
僕は仕事で嘘はつかないですよ! 彼女についたことはありますけど…
ええと、わかりました…ただね、普段は問題なくても、人間追い込まれるとふと口から出まかせをいってしまうものなんだよ。
普段、決して嘘をつかない人でも、状況によって、どうしてもその場をしのぎたいがために、事実と異なる言葉が口からでてくるものです。
また、一度でもそれがうまくいったりすると、味をしめて繰り返してしまいます。
一度でも嘘がついたことがバレると、築き上げた信用はガタ落ち。それだけでなく、あなたの言動は信用されなくなってしまいます。
さすがに嘘はつきませんよって思う方、具体例をいくつか見て行きましょう。
具体的事例
作業状況の報告
さて、A君。先週プロジェクト会議でお願いしたあの作業、どんな状況か教えてくれますか?
(うわっ。あの作業、完全に忘れてた。何もやってないや)
あっ、その作業は…えっと、着手したところなのですが、あまり進んでません…
さて、この会話を見て、いかがでしょうか。
A君の心理としては、どうしても「着手していないことがばれたくない」というものです。
そのため、つい「着手している」と言ってしまったわけです。
考えようによっては、依頼されてから、「まだあとでいいや」などと何かを”一瞬”でも”脳内で”考えたことを思い出し、その行為を「着手した」と解釈して、そう答える人もいるでしょう。
これって嘘なんでしょうか…!?
僕の見識からすると、
ジンゴロ
この発言は「嘘」です。絶対に「やめた方が良い」発言だよ。
この後、上司から、何をいつ、どのようなやり方でやったのかと聞かれたら、きっとしどろもどろになるか、眼が必ず泳いで、何もしていないことが必ず伝わります。
そのうち、上司や同僚から見抜かれ、「何もしてないってことだよなあ」「いえ…考えただけなんです」とだんだん言い訳がましくなってきます。
この時点でもうあなたの信用は失っています。
この場合のA君は以下のように対応するべきでした。
さて、A君。先週プロジェクト進捗会議でお願いしたあの作業、どんな状況か教えてくれますか?
(うわっ。あの作業、完全に忘れてた。何もやってないや)
(ドヤ顔で、かつハッキリと)その作業はまだ着手していません。今週は別の作業を優先して行っていたからです!
多少開き直って事実を伝えるのが正解です。
その場しのぎの言い訳を言って冷や汗かくより、よっぽどいいですよ。
もし、作業が締め切りに間に合わない状況だとすれば、状況についてありのままを伝え上司と共有するべき。
そこでは怒られるかもしれませんが、2度とそれを起こさないようにすれば良いのです。
ポイントは、後ろめたいことこそ、でっかい声で「ハッキリとありのままを伝える」ことが重要です。
いつも明確な態度でいると、「あの若い奴、全く上司にビビってないな」となぜか武勇伝的に評価が上がっていきますよ。
重要な検証結果の報告
前の例ではちょっとした作業漏れをバレないようにする嘘でした。でも仕事をしていると、以下のようなケースもたまにあります。
うわ、この検証結果、やばいかも。定められた基準を少し超えちゃってるな。これ設計しなおしたら、数ヶ月以上かかるし、もうプロジェクト成り立たなくなるかも。ここは見なかったことにするか。
Cさん、例の検証結果どうでした?うまくいった?
あ、Bさん。検証結果は…確認中ですが…特に問題ないですね。
おお、そうか。よかった。ちょっと心配してたんだ。その言葉を待ってたよ。じゃあ次の工程にスケジュール教えてね。
リーダーのCさんは検証データに一部問題があることを発見しましたが、プロジェクトの影響を考え、問題なしとして報告をしてしまいました。
また、上司Bさんも、その言葉が欲しかったとばかりに、すぐに受け入れ、そのまま次の工程に進むよう指示しました。
このケースでは、望まれた結果を言わなくてはいけないリーダーCさんと、プロジェクトが問題なく進んでいることを上層部に報告しなければいけない上司Bさんは、暗黙の了解のもと、中身を精査しないまま次の工程にすすめようとしています。
企業ぐるみでの隠蔽がまさに始まる瞬間だといえるかもしれませんね。
この状況において、リーダーCさんはどうすればよかったのでしょうか。
答えは明確です。とるべき行動は以下になりますね。
Cさん、例の検証結果どうでした?うまくいった?
検証結果は、確認中ですが、数カ所、基準に満たないデータが取れています。検証結果を精査し、必要に応じて、対策をとる必要があります。
絶対に、自分で一人で問題を抱え込んではいけません。
問題を一人で抱え込んだら、プライベートを含めて、何をしても楽しくなくなりますよ(一番避けるべき状況です。間違いなく病みます)。
問題というものは起こるものです。それをオープンにしてゆくことがあなたの使命です。
プロジェクトが大幅遅延? あなたにとって関係ありません。ありのままを報告してください。その行動は間違いなくあなたの価値を高めます。
企業のコンプライアンスがどうとかいう前に、ただ事実を「ハッキリと」「明確に」伝える。そして、「今後どうするべきかの意見をいう」ことが大切です。
※やりがちなのは、事実を伝えたあとに、「どうしたらいいでしょうか」と上司に聞いてしまうこと。これはこれでNGですが、ここでは触れないでおきます。
所属チームのルールを守らないこと
僕はさすがに会社のルールは守りますよ。まかせてください。
もちろん、その言葉を信用しているけど、本当にできるかい?
次に、「会社や部内のルールを守らないこと」について説明しましょう!
それでは具体的事例のご紹介です。
メンバ全員が使う管理表や記録の更新漏れ
はあ。めっちゃ忙しい。今日も終電かな。あ、今日注文書発行したとき、文書発行用の管理番号を取ったから、リストに書いておかないと…でも、まだやることあるから、リストは明日更新すればいいや
そして後日…
ねえ、ちょっと!!今日、私、〇〇社宛の業務委託契約書を発行したんだけど、システムで番号が重複してますってエラーが出てて文書が登録できないんだけど!!
リスト更新してないの誰!
(うわ!ヤバ!!)それ僕です。ごめんなさい!
A君は仕事を頑張っていますが、ミスをおかしてしまいましたね。Dさんは怒りMAXです。
いくら忙しかったと言い訳を言っても通用しません。火に油です。
今回、A君は管理リストの更新よりも他の作業を優先しましたが、この判断は正しかったでしょうか。
そう、間違っています。
部内の管理リストの更新ような、部内ルールの遵守は実は超プライオリティが高い作業なのです。
「あとでもいいや」といって後からしようとしますが、忙しい人はもう明日には明日の仕事があるので、無理ですよ。忙しい人にはさらに仕事が集中しますからね。
こういったルーチン作業はその時その時にしっかりこなすのが極めて大事です。
自分は悪くないという発言
サンプル品の注文書、出てないだって?!え、もう来月の展示会にまにあわなんじゃないか?どうなってるんだ!?
言われた通り、業者に見積り依頼は出しましたよ。メールで報告しましたよね。まだ回答はきてないと思いますが…
メールで報告って... それはそうとして、見積もり回答がきてないなら、回答をだすように煽らないとダメだろ!
(僕は何も悪くないのに…という表情をしながら)はい。すみません
A君は言われた通りのことはしたのに、なんで怒られなければならないんだ、と不満そうですね。
一方で上司Bさんも、なぜ言われたことしかできないんだとイライラが止まりません。さらにA君の「メールで報告しましたよね」という発言にますますイライラしてしまいます。
問題の一つにコミュニケーション不足はもちろんありますが、問題はそれだけでしょうか。
このケースでは、まず上司の発言から、実際サンプル品を購入して、納品されるまでA君にしっかり対応してほしかったというのがわかります。それを明確に伝えなかった上司も正しいとはいえませんが、B君も確認不足だったといえるでしょう。
ただ、こういう、情報の伝達不足は、職場では日常的にあるものです。
問題が何でしょうか。
それは、A君の終始「自分は悪くない」という姿勢です。
A君にも言い分はあるでしょう。ただ、仮に上司側に非があったとしても、こういう態度はとるべきではありません。
A君としては、自分がどこまで作業をすべきか、事前に確認するのがベストだったかもしれません。ただ、それができず、このような状況になってしまった場合には、自分の確認不足だったことが原因であると考えるべきケースです。
まとめ
今回、仕事で絶対にしてはいけない3つのこととして、以下の3点を取り上げました。
- 嘘をつくこと
- 所属チームのルールを守らないこと
- 自分は悪くないという発言
具体例で示したように、極めて忙しい時、トラブル発生時にこそ、普段通りの行動ができるかどうかが大変重要です。
サラリーマンとしての真価が問われるタイミングといえるのではないでしょうか。